🔍この記事ではScratch迷路ゲーム「MAZEからの脱出」のように、
- プレイヤーを画面中央に固定する
- 背景(迷路)を動かして進める
という仕組みの迷路ゲームを作る方法を解説します。
✅「MAZEからの脱出」を遊ぶにはこちら👇
✅「プレイヤーを端まで動かして画面を切り替える」
ダンジョン風迷路ゲームを作りたい方はこちら👇
Contents
Scratchで迷路をつくるときのポイント
Scratchには「座標を指定して自動で線を引く」ような機能がありません。
そのため迷路を作るには、次のような工夫が必要です。
- 通路以外を均等な幅で塗りつぶす
- 拡張機能「ペン」で描く
- 外部ツールで迷路を生成して取り込む
今回は 外部サイト「Maze Generator」を使って迷路を作り、Scratchに取り込む方法 を紹介します。
迷路ジェネレーターを使う
迷路作成には Maze Generator by keesiemeijer (GitHub) を使用します。
このツールはオープンソースで、誰でも自由に利用できます。
👉 公式サイト:https://www.mazegenerator.net/
ここで迷路を生成し、SVG形式でダウンロードすると、
透過画像で保存でき、Scratch内で自由に編集できるので便利です。
迷路ジェネレーターの設定方法
- 幅 / 高さ:Scratchのステージ比率(4:3)に合わせる
- 内幅 / 内寸高さ:プレイヤーのスタート地点の広さ
- 開始位置:「下部または内部の部屋」を選択すると始めやすい

設定ができたら 「新規作成」 をクリック。
Scratchに迷路を取り込む
- SVG形式でダウンロード
- Scratchの「スプライトをアップロード」から取り込む
- 取り込んだ迷路を編集(色変更・枠線調整・サイズ拡大など)
必要に応じて通路の形を少し変えるのもOKです。

プレイヤーを作成する
- 新しいスプライトを追加
- 当たり判定用に正方形を描く
- サイズは「壁に当たらない大きさ」
- 座標(X,Y)を 0 にして中央に配置
このプレイヤーを基準に、迷路を動かす仕組みを作ります。

迷路のコードを作る
移動は メッセージ送信で管理します。
- 「上に進む」「下に進む」「右に進む」「左に進む」メッセージを作成
- 各メッセージを受け取ったとき、迷路スプライトがその方向に移動
- プレイヤーに触れたら反対方向に戻す(=当たり判定)
- 移動できなかった場合は「進めない」メッセージを送信
👉「進めない」演出については次回の記事で詳しく解説します。

移動ボタン(スマホ対応)
スマホでも遊べるように、画面内に矢印ボタンを配置します。
コスチューム作成
- Scratchのコスチューム「Arrow1」を選択
- タッチしやすいように四角い背景を追加
- 複製して「押された状態」を作成(枠線をつけるなど)

コード例
- 初期化でボタンを画面端に配置
- 「Start」メッセージを作成(スタートボタンを押したら開始)
- (PC用)矢印キーが押されたとき または (スマホ用)スプライトがタップされたとき
→「右に進む」などのメッセージを送る
→ ボタンの見た目を押された状態に変更
この処理を複製して、上下左右すべてのボタンを作ります。

🏴動作確認チェックリスト
- それぞれの矢印で正しく進むか
- 壁に当たったときに移動が止まるか
- タップで操作でも移動できるか
まとめ
今回は、Scratchで
- プレイヤーを中央に固定
- 背景(迷路)を動かす
- 壁との当たり判定
を組み合わせた迷路ゲームの基本を紹介しました。
次回は「キャラクターのアニメーション」や「ゴール判定の作り方」を解説します!





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